早朝、ラインがきた。
義姉ミーシャから。
ミーシャも息子と単身赴任中だけど、
今週は那須高原に帰省中らしい。

「おふくろさんが危ないそうです。」

6時前のこと。

そのあとの連絡で、
救急搬送され、病院に着いたら
会話もできるようになったので、
大丈夫とのこと。

原因など肝心なところは
まだ何も伝わらない。

にぶ実家の中で、
明らかに「蚊帳の外」にあるドレミ家。
それはあちらが悪いという
話だけではなく、お互い様。

きっかけは過去の日記を
さかのぼればあるのだけど、
息子の大学進学時、
にぶ長兄から土地を売られそうになり、
それまでは「ドレミちゃんにあげる」と
言っていた姑の態度も変わった。
もうその土地には、
知らない人が家を建てて住んでいる。
お金の流れは知らない。

我が家には駐車場が狭い
という問題があったけど、
私が引っ越して、解消した。
息子が隣に家を建ててくれれば
というほのかな期待もあったが、
その時にあきらめた。
今となっては、いただかなくて
よかったし、
もちろん4年分の学費が
優先だった。
買わなくて、買えなくてよかった。
私が離れたから。

10代の終わり、
結婚当初から持ち家という
恵まれた生活をしていた。
それはにぶ家が当時金持ちだったから。
3人の息子、全員に家を建てた。
那須高原バブルに乗った農家だった。
しかしそもそも質素に
自給自足をしていた農民。
お金の使い方がおかしいんじゃないか?
私は知らないけど、
お金持ちってこうなのかな?
派手にお金を使い、
夫亡きあとの
嫁の立場からは何も言えなかった。
不動産で残ったものはいいけれど、
大半が残らないものに消えた、
享楽として。
宝くじ長者の末路のようだ。

私は狂わないから、
6億当ててくれないかな。
買ってないけど、くじ。
全額投じて、
災害時の猫シェルターを作りたい。

にぶ実家の中で
孤立しそうなドレミさんだけど、
強い味方は次兄夫妻の存在。

にぶの2番目の兄は、
にぶと同じ性格で、
威張らない、親切、優しい。
その妻がミーシャ、
竹を割ったような性格で、
今は出世して、単身赴任中。
私の単身赴任とはわけがちがう。

早朝の電話で、
ミーシャと話し合った。

「わたしたち、どうする?」

ミーシャも似たような立場だ。
実家に呆れ、足は遠のいている。
こちらは夫が縁をつないでいるから、
切れてはいない。

私は息子と娘にLINE。

『ナスバア、危ないらしいです。』

日曜の早朝、未読のままよ。
そのあとに「大丈夫」と
連絡がきたけど、
まだそちらは送っていない。
自覚を持たせるためにも
驚かせたい。

ミーシャと相談し、
休日だから、今日なら動けるから、
顔を出そう
ということになった。

ミーシャが駅まで迎えに
来てくれるそうなので、
午後、電車で向かう。
猫は留守番、日帰りで。

午前中、ラッキーなら
「カリカリマシーン」が
戻ってくる。
着いた日に、姫路市から
送ってくれたにちがいない。
それくらいの早業。
夕べ、佐川さんの不在票が
ポストにあった。
カリカリマシーンがあれば、
遅くなっても
安心して外出できる。
私のむすめたちは、
親孝行でいつも元気いっぱい。
機械なんてなくても、
留守番くらいできるにゃん(=^・^=)
だけどね。

私の親族は、親世代がほぼ
亡くなっている。

しかしにぶ母の親族は、
健康長寿家系。
90を超えてるにぶ祖母も元気。
アラウンド70の叔父、叔母たちも元気。
母の弟妹たちは賢く、
他県での校長先生などをして引退し、
趣味もたのしむ健康な一族。
つまりまだまだ姻族が多い。

にぶが得意分野では
少しだけ利口だったのは
ほんの一部その血が入っていて、
全体的には「父方」に
寄っていたんだろう。

お盆のすぐあとに
こんな連絡で目が覚めた。

長々と書いたけど、
まとめるよ、
冷たい内容だけど。

私と姑は疎遠。
私の夫はいない。
とても微妙な関係である。

ただここは人として、
淡々と一般的なことは
していく。

頭の片隅にはあった。
いつかこういうことが
次々に起こっていく。
それは時期を選ばない。
生きていれば、
結婚なんてすれば、
当然のこと。
淡々と粛々と。

にぶにとっては、
本来守りたかった母親だ。
先に逝ってしまった息子の代わりに
パッと見、性格までそっくりな
「ほげ太郎」という
強力なアイテムも使おう。
それがなによりもうれしいはず。



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