木曜まで鬼と
ほとんど接点なし。
突然の午後出勤。
「ほら、ドレミさんに会いたくて
来ちゃいましたよ。」

と言われても
誰が妬くわけでもない。
自然に流れる会話。

お前よー、
ちーっと足んねーな。
お前は俺の刀を研ぐ仕事なんだぞ。
お前、そんな刀じゃ
俺、やられちまうよ。

と今日も愉快なことを
言っていた。
私の仕事があと1歩足りずに。

今日は機嫌がよく、
発信文書も2回目でOK。

私が古巣にいた時は、
恐怖を感じる文書が多かった。
それを柔らかく
社長が認める範囲で
できるだけ優しく作っている。

ご協力よろしくお願い申し上げます

この最後の一文だって、
上からじゃないよ、
みんなでね
の愛をこめて。

女性が来たんだ。
少しは変わって当然だ。

私は6月下旬に会社に入り、
最初に「半年鍛える」と言われた。
もうすぐ半年になる。
そして今、中旬に控える
初の会議の資料作り。
そのために過去データを
引っ張り出して、
作表をしているところ。
これが今年を締める大仕事その1。

もうひとつはまた別の会社の
催事のイベント。
こちらはこれから本格的に
準備に入るのだけど、
クリスマスナイトに
大変な仕事をする、これがその2。

最後の最後は2と説明会に参加。

3つの会社の仕事、
同時進行で、
私はそれらの会社の社員ではない。

自称
なんでも屋さん。
雑用係。
社長のおもちゃだ。

半年間、勉強になったのか
どうかよくわからないが、
厳しい環境に慣れてきた。
私でなくても
つらいはずだと想像できるから。

こんな厳しいところは
他にないだろうと
自信にもなる。
間違っても自ら選ぶことはない。

いつだって
逃げる心の準備はできている。


「ドレミさん、モテキですね。
うちのX(社長)と業者さんと。」

「それモテキって言うんですか?」

あなたさん、嫁いるだろうよ
の上司にも言われた。

「雑じゃなかったら、
ドレミで全然いいんだけど。」

人の好意にはありがたく。

「雑なくらいでいいんですよっ。
震災が起こっても私は
穴掘って寝ますからね。」

「オレは車で寝ます。」

「落ち葉拾い集めて布団にします。
生命力ありますよ。」

「だったらなおさら、
そんなひと遺していけないな。」

ぽつりと言った。
ときめくねぇ、相手に関わらず。
いい感じじゃないの。
元不仲組。
今、歳が近い人いないからね。
ドリフ?ひょうきん族どっち?
という会話してるけど。
若い子ぽかーんって。

なんだかんだ
仕事で助けてもらってるから、
頭が上がらない。
どちらかが辞めるまでに
恩返しをする機会が
あるのでしょうか。

鬼さんには毎日尽くしてる。
最近の電話は主語がなかったり、
真意がわからないことが多い。

「俺の駐車場行ってくれ。
そこに薄い緑色の袋、
落ちてねえか?」

「見当たりません。」

「そっか。」

どんどん女房感が増すばかり。

あと1日だ。
夜まで仕事の日だけど。

週末でリセットしないと。
過密だったから。
顔の疲れも取れず
皺は深くなってる。
それでも笑顔で会いたい人に
会いに行く日曜日。
まだ現実味がない。
楽しみ。



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