昨日まで仕事らしい仕事をしていたのに、
鬼はいない。

上司「今日、仕事あるんですか?」

私「ないですよ。

私がいない時にピザ食べましたね?
ゴミが!ずるい。」

上司「昨日の夜、お腹減っちゃって、
みんなで食べたんですよ。」

出向先は休出までしてるのに、
休憩に来たみたいだ。
その分、溜まるのだから
自分の首を絞めてるような出勤だった。

それでまあ会わないなら会わないで
平和だから、また来週!
と気持ちを切り替え、
帰り支度を始めていた。

上司「そろそろ帰る時間だから、
ほうれん草、分けた方が
いいんじゃないですか?」

今日はほとんどひとがいない。
持ってきてくれたせがれを除き、
8人分のほうれん草を
20L半透明袋に
入れていたら、外線。

「ドレミさーん!鬼から!」

まさかの終業時間過ぎに
印刷物を出して、
確認のための写真を送り、
それをせがれに届けさせろ
という指示。
「大至急な!」

ほうれん草を分けたことと
その指示を受けたことだけが
本日仕事らしかったこと。

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新入社員の女性に会った。

あちらから「はじめまして。
なになにと申します。」と。

「はじめまして。ドレミです。」

ちょうど掃除しながら
鼻をかんでいたから、
最初の会話はずるずるやりながら、

私「花粉症大丈夫ですか?」

新「今のところ。」

今日は若い女子たちは休み。
初対面で2人で話すことが多かった。

色白で
ふわっとしていて、
まつげも眼球も爪も女子。
おっとりという表現がぴったり。
こういう女性らしいひとに
パワハラなんてできないだろうなと
思った。
見た目や雰囲気で、
線引きがあるような。


私は掃除リーダーのような
位置にいて、

「まったく私がいないと
すぐ汚れるんだから」と
久しぶりに自宅に帰った
お母さんのように
激しく掃除をしていた。

助手のように付いて手伝ってくれる。
手持無沙汰なんだろうなと思い、
ひとりでできることを
一緒にやる。

月曜に資源ごみを出すことも
お願いした。

私と新入社員さんに共通点は
世代が割と近いことくらい

だと思ったら

猫好きだった。

今は亡くして飼っていないという。
ペットロスに苦しんだというお話も。

新「わたしも父を亡くしてますけど、
悲しみのベクトルが違いますよね。」

私「仕事ができなくなるのは
もちろんですけど、
本当にまずいことになると思ってます。」

私もヒマだし、
同じく指示者がいない新入社員さんもヒマ。
仕事の話と仕事に関係のない話をして、
1日が終わった。

なんとなくいてくれるだけで
ホッとするような存在。
絵の具の「白」という感じ。
会社の雰囲気を良くしてくれるような。
そういうひとが浄化していけると
よくなるのかもしれない。



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